スタディサプリで高校受験対策はできるのか

スタディサプリは教科書対応を前提に、「苦手科目の克服」「定期テスト対策」の2本柱をアピールしています。

 

そこで気になるが、「スタディサプリで高校受験対策はできるのか」ということです。この疑問を検証するために、まずは高校受験の勉強に何が必要かを考えてみましょう。

 

高校受験の勉強に必要なこと

まず公立高校の一般選抜の場合、合否判定は入試当日の学力検査の得点だけではありません。それはご存知のとおり、「内申点(通知表の成績)」です。この内申点がどの学年から反映されるかは都道府県によって異なります。例えば東京都は中3のみであり、神奈川県は中2と中3、千葉県では中1から中3までの成績が反映されます。内申点と学力検査の比率も都道府県ごとに異なりますが。学力検査:内申=5:5もあれば、東京都のように7:3という例もあります。ともかく高校受験において内申点は重要であることを意味しています。

 

もちろん、逆に内申点が良いだけでは合格できません。入試当日の学力検査で得点できなければ、内申点と合算した得点が合格最低点に及ばないでしょう。

 

以上のことから、高校受験で大事なのは主に以下の2つであることがわかります。

  1. 定期試験で点数をとり、内申点を上げていく。
  2. 入試当日の学力検査で得点できる学力をつけていく。

 

スタディサプリで高校受験の相性

ではスタディサプリで高校受験対策ができるのかどうか。本ページの最初に述べた「苦手科目の克服」と「定期テスト対策」と照らし合わせて考えてください。

 

どうでしょうか?

 

1.定期試験で点数をとり、内申点を上げていく。

 

これについては、相性が非常に良いことがわかります。スタディサプリは教科書に対応しており、いつでも任意の単元を自由に勉強できるので、日常的な学習や定期試験対策に最適だからです。

 

2.入試当日の学力検査で得点できる学力をつけていく。

 

こちらはどうでしょう?基本的に高校受験の学力検査は中学校で習ったことが全てです。このことを踏まえると、一般的な高校であれば相性は良いでしょう。
しかし難関高校を受験する場合は別です。難関高校の場合、受験者のほとんどが平均レベル以上の生徒たちです。つまり難問を出題して、得点に差をつけなければいけません。スタディサプリにも一応「応用レベル」の授業が用意されていますが、難関高校受験対策としては十分とは言えません。できれば、難関高校を受験する生徒は、進学塾で難関高校対策をすることをお勧めします。特に受験勉強において先生に質問できる環境があるというのは大きな助けになります。

 

そこで、難関高校を受験する生徒にお勧めの勉強方法がスタディサプリと進学塾との併用です。進学塾では学力検査をターゲットに難問を解くための力をつける。スタディサプリは塾の補助的役割、例えば苦手科目の克服や塾で受講していない科目の勉強、または中学1・2年の科目(社会でいえば歴史と地理)の復習として使うのです。スタディサプリは月額980円(税抜き)ですから、経済的負担はそれほど大きくありません。費用対効果(コストパフォーマンス)を考えれば、非常に良いです。