スタディサプリと東進を4つのポイントで比較してみた結果
スタディサプリと東進、どっちがいいんだろう?
そんな疑問は誰もが思っているはず。絶対に失敗できない受験だからこそ、最良の選択をしたいところです。
そこで今回は、スタディサプリと東進(在宅受講コース)を比較してみました。比較したポイントは、価格、授業の質、利便性、サポート体制の4つです。経済的な事情、性格、環境など人それぞれ異なります。だから何を重視すべきか、周囲に同調せず、自分に最良の一手を決める参考にしてください。
比較その1:価格
仮定として高校3年生が4月に、3教科(通年講座を3つ)を受講したとしましょう。スタディサプリと東進で、この条件でかかる費用は以下の通りです。
スタディサプリ:17,640円
東進:292,968円
圧倒的、差!なんだこれは!
スタディサプリは月額980円さえ払えば動画を見放題なので、これを1年分(12ヶ月分)。また、テキストは別売りです。通年講座は大体テキストが2冊あるので、3講座で6冊になります。テキスト1冊980円なので、合計を求める式は以下の通り。
980×12+980×6=17640
東進の在宅受講コースは入学金が32,400円。通期講座は1講座につき81,600円。東進模試費(3回分)が15,768円。合計を求める式は以下の通り。
32400+81600×3+15,768=292968
ちなみに、東進の校舎に通学するタイプの場合、担任指導費として32,400円が加算されるので、合計309,600円となる。
比較その2:授業の質
次に授業の質を比較してみましょう。本題に入る前に、各科目の在籍する講師の人数、講座の種類を簡単にまとめると以下のようになりました。なお集計にあたり以下の条件を踏まえています。
- 高校3年生を対象にした講座
- センター試験対策講座と志望校別対策講座は除外
- 東進の「高等学校対応」は受験目的ではないため、「講習講座」は短期講座のため除外
|
スタディサプリ |
東進 |
||
講師 |
講座 |
講師 |
講座 |
|
英語 |
2 |
9 |
13 |
47 |
数学 |
2 |
6 |
14 |
14 |
現代文 |
1 |
2 |
5 |
21 |
古典 |
1 |
4 |
7 |
17 |
化学 |
1 |
4 |
3 |
5 |
物理 |
1 |
3 |
5 |
11 |
生物 |
1 |
1 |
3 |
5 |
地学 |
0 |
0 |
1 |
0※ |
日本史 |
1 |
2 |
3 |
6 |
世界史 |
1 |
2 |
4 |
8 |
地理 |
1 |
1 |
3 |
4 |
公民 |
1 |
1 |
2 |
3 |
※センター対策講座として1つ設置されています
もう、言わなくても分かりますよね?東進、圧倒的です!特に英語はあらゆる分野とレベルに対応しており、志望校別対策講座を入れれば、全くといっていいほど穴がありません。あと現代文のバリエーションが豊富だし、物理にいたっては「大学の物理」という謎の講座もあります。もはや受験を超えている…。まぁ、「あの先生」なんだろうなぁと察しました。
一方、スタディサプリ。わかってはいたが、選択肢がないことに気づかされました。「この先生は合わないな」と思っても、代えられない。ここがスタディサプリの弱点です。
さぁ、前置きが終わったところで「授業の質=講師の質」についてまとめます。あくまで、私の個人的な見解ということに注意してください。
東進の授業の質
東進には「受験のプロ」と呼ばれる予備校講師のピラミッド構成の中でも、頂点にいる人が多数在籍しています。最近の流行では現代文の林 修先生が有名ですよね。私が大学受験生のころ、政治経済でお世話になった清水先生も東進です。公民受験する人は絶対に本屋で清水先生の著書を見かけるはずです。
それで実際の授業はというと、まさに「予備校」の「王道」を「突き詰めた」授業です。これで成績上がらないわけがないという感じで、綿密に練りこまれた、密度の高い授業を受けられます。特に東大・京大や医学部などの超難関大学の受験者層にかなり定評があります。私の東進に対するイメージも、そういう上位層が東進を利用しているイメージです。高いお金を払って、それだけの対価を得るというわけです。
ちなみに、物理の「あの先生」のネタバラシをすると、苑田 尚之先生と言いまして…なんか色々とやばい先生です。公式で先生の紹介動画がありましたので、興味のある方はどうぞ。
スタディサプリの授業の質
スタディサプリの先生にも素晴らしい先生はいます。関先生は東進ハイスクールを経て様々なメディアでも活躍している超人気講師です。スタディサプリで一番人気もあり、実力も兼ね備えている先生です。数学の堺先生は河合塾で兼任しており、化学の坂田先生は駿台で兼任しています。
ちなみに、坂田先生はかわいいです。
↓↓↓
ただ東進と比較すると、層が薄いという感じです。野球で言うと、東進がメジャーリーグだとすると、スタディサプリは日本のプロ野球と言う感じ。スタディサプリにも東進に匹敵する先生はいますが、少ないです。
比較その3:利便性
スタディサプリも東進も、自宅で映像授業を受けることができます。またいずれもスマホ専用アプリがあるので、外出中にも授業を受講できます。なので利便性は変わらないでしょう。
ちなみに、スタディサプリも東進も、授業動画をパソコンやスマホにダウンロードして保存することはできません。その都度通信をおこない、動画を視聴する形式です。
比較その4:サポート体制
東進とスタディサプリの「サポート体制」の決定的な違いは以下の2つです。
- 東進は電話・FAXで質問ができる。
- 東進は電話による担任指導がある。
スタディサプリでは質問ができないし、勉強スケジュールなども全部自分で管理する必要がありますが、東進ではこうしたサポート体制が整っています。
まぁ、こういうのが不要という受験生も多いので、一概に「良い」とは言えません。私も「電話」で質問とか、無理です。「電話で」進学指導を受けるとかも、無理です(笑)。
スタディサプリと東進の比較結果
ここまで読んだ方はおそらく「やっぱ東進かな」と思ったのではないでしょうか。私もそう思いました。
ただ、圧倒的にスタディサプリのほうが安いということを忘れてはなりません。東進だと、仮に1講座だけでも入学金を入れると10万円はかかります。スタディサプリは決して「安かろう、悪かろう」ではありません。少なくとも、英語の関先生は超一流です。
それに化学の坂田先生はかわいいです。
だから私は以下の結論に至りました。
前提条件
- 自由に時間を使いたい。
- 自分のペースで勉強したい。
分岐点
- 親に大金を出してもらえる→東進
- 東大・京大・医学部行きたい→東進
- お金をかけられない→スタディサプリ
- そこそこのレベルに行きたい→スタディサプリ
- 坂田先生に癒されたい→スタディサプリ