スタディサプリの政治経済の講座紹介と評判
スタディサプリの政治経済の講座紹介と評判をまとめました。
スタディサプリの政治経済は、高1~3年までの共通講座です。全レベル共通講座ですが、私大入試だけでなくセンター試験対策としても利用できます。スタディサプリのセンター試験対策講座はかなりザックリとしているので、文系の人はもちろん、国公立理系志望者のセンター試験対策としてお勧めです。
ちなみに、私は高校で公民科、特に政治経済を専門としています。スタディサプリではしばらく政治経済がありませんでしたが、2015年11月になってやっと新設されました。うれしい限りです。
政治経済は大学入試のためだけに勉強するものではありません。政治や経済の仕組みを学ぶことで、社会人として世に出た時に役に立つことが、それなりにあります。例えば政治編では「労働者の権利」ですね。最近「ブラック企業」が流行っていますから、かなり役立ちます。経済編では「需要と供給」「生産の仕組み」などです。お金を稼ぐための基礎知識が役に立ちます。
政治経済の講座レベル
スタディサプリの政治経済は全レベル共通講座のみです。初めて学ぶ人も、少しかじった人も、早稲田大学の一般入試で使う人も同じです。
講座レベル |
全国偏差値 |
全レベル共通 |
― |
政治経済の講座ラインナップ
スタディサプリの政治経済は以下の表のような講座ラインナップです。政治編と経済編があります。ともに全13回の講座があります。
講座 |
講座レベル |
講師 |
政治編 |
全レベル共通 |
伊藤 |
経済編 |
全レベル共通 |
伊藤 |
伊藤 賀一先生 |
政治経済の評判
政治経済の評判をそれぞれまとめました。扱う内容と授業の進め方、講座を通して身につく力などを中心にまとめてあります。
担当するのは伊藤 賀一(いとう がいち)先生です。この伊藤先生は日本史も教えていますが、実は「社会科」のスペシャリストです。中学生向け講座では全分野を担当しており、「社会科」に関するあらゆる分野の知識を習得しています。
政治経済という科目は、日本の歴史や世界の歴史、さらには地理的な話も結構出てきます。だから伊藤先生のように全ての分野に精通している人こそ、この政治経済の先生としてふさわしいと思います。私も、見習わなければなりません。
政治編
今回私は政治編「平和主義」を受けてみました。平和主義は小学校から何度も学ぶ内容だし、日本国憲法第9条は、そこまで徹底するか!?というほど平和を追及しており、世界でも稀な条文です。この規定をどのように掘り下げていくのか気になるところです。
伊藤先生はいきなり日本国憲法第9条に入りません。近代における日本が関わった戦争を列挙していきます。なぜ9条ができたかという歴史的背景から切り込んでいきます。日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦(満州事変、日中戦争、太平洋戦争)。この戦争のうち、日本が負けたのは?…そう、第二次世界大戦のみです。ただそれが、徹底的な敗戦だった。本土空襲だけでなく、世界で唯一、核兵器を使用された国。広島と長崎への原爆投下です。
次に、敗戦直後にどのような占領政策が始まったかについて説明していきます。この占領政策により民主化が進み、今の日本国憲法へとつながることを理解します。軍隊が解散させられたり、戦争犯罪人を裁判にかけたり、権力者を公職から追放したり色々行われました。戦争に負けるとはこういうことなのか!となんか私も気が沈みます(戦争を起こしたことは悪いことです)。現時点で、世界大戦はこれが最後でしたから、世界情勢は大きく決まったわけです。今でも日本は「戦争を起こした国」「敗戦国」というレッテルを貼られていますね。
こうした歴史的背景を踏まえて、9条の内容に入っていきます。なるほどと思ったのは「平和を人権としてとらえる」ということです。確かに、日本国憲法の前文には「平和のうちに生存する権利を有する」と規定されています。(あぁ、そうだっけなと…私は公民科教員失格!)この辺はやはり、伊藤先生はプロとして徹底しています。テキストにも前文と9条、そして補足説明がしっかりと書いてあります。市販の参考書だと、かなり狭い範囲で抜粋してあり、内容がよくわからないことが多いですが、スタディサプリのテキストは結構いい感じです。ただ、空欄になっていないので、暗記する時は工夫が必要です(赤いペラペラで見えなくなるようにするなど)。
授業一覧
- 民主政治
- 政治体制と憲法
- 日本の憲法
- 基本的人権の尊重
- 新しい人権と公害・環境問題および資源・エネルギー問題
- 平和主義
- 国会(立法権)
- 内閣(行政権)
- 裁判所(司法権)
- 地方自治
- 政党政治
- 選挙と政治参加
- 国際政治
経済編
経済編では「現代の市場」を受けてみました。私たちが普段買っているモノやサービスの価格がどのように決まるかというのが一つノテーマです。会人になって、自身がモノやサービスを生産(販売)する側になって役に立ちますね。
まぁ経済のこの辺は、学校なら身近なものを題材にして、実際に考えてみようみたいな授業ができるのですが…。さすがにスタディサプリは予備校。タンタンと進んでいきます。そうですね。わかりやすいけど、淡々と進みます。政治編では歴史的背景とか、面白いネタがあります。しかし、経済編は結構サクッと進むだけです。
受験勉強とはこれだ!というのを痛感して、これ以上のコメントを書けないのですが、ただ「字がうまいなぁ」と思いキャプチャーしました。
見やすいですね。とにかく、経済編はサクっと進んで、わかりやすい。字が綺麗!以上です!
授業一覧
- 経済社会の変容
- 経済循環と現代企業
- 現代の市場
- 国民所得・国富と経済成長・景気
- 金融
- 財政
- 日本経済の歩みと現状
- 農業・中小企業・消費者問題
- 労働問題
- 社会保障
- 貿易と国際収支
- 国際経済①
- 国際経済②
※画像はスタディサプリ公式サイトより
以上、「スタディサプリの政治経済の講座紹介と評判」でした。